ギタリストを殺さないで - bloodthirsty butchers

eastern youthや怒髪天、DMBQといった同郷の盟友バンド達と共に札幌に揺るぎないロックシーンを築き上げた彼らが、FUGAZIの来日公演での共演をきっかけに上京したのは1991年。それ以降、ROCKETFROM THE CRYPT、BECK、FLAMING LIPS、RAGE AGAINST THE MACHINEといった海外アーティストからのラヴ・コールに応え、その地位を不動のものにしていく。また、彼らに対する評価は日本のミュージシャンからも絶大な支持を得ている。'99年にトリビュート・アルバムがメジャー、インディーズからそれぞれ発売されたことからも、その人気の高さが窺えるだろう。
メジャー盤には浅野忠信とChara、曽我部恵一、EYE(BOREDOMS)、GREAT3、EL-MALOが、インディーズ盤にはHi-STANDARD、NAHTらがそれぞれ参加している。そして、NUMBER GIRLや54-71、the band apartらとスプリット・ツアーを敢行するなど、ジャンルや年齢の差を超えている。これだけ幅広いミュージシャンらと関係があるのは彼らが愛され続けている証拠である。
結成から20周年を迎えた彼らが提示した新たなる"イッポ"=最新作『ギタリストを殺さないで』は、この不安定な世界情勢までも吹き飛ばしてくれるぐらいのマスターピースであることは既に決定している。